
今回はオリジナル企画商品コーナーのセットで、はにわを作ってみました。一番簡単そうなものを選んで「踊る埴輪」をまねていますが、土台の部分(土に埋まるところ?)がないなど、形がデフォルメされています。本物の形は、東京国立美術館などのページが参考になると思います。「踊る埴輪」で基本を学んだら、遮光器土偶や武人などハイレベルな造形にもチャレンジしてみては?

1. 粘土でひもを作ってろくろの上に円形にのせます。左手で、ろくろを回しながら、粘土がろくろと密着するように押さえます。右手はひもを持ってるだけです。1周回った最後がくっつきやすいように、ひもの最初の部分が斜めになってるのがわかりますか?
きれいに円形になるように、ろくろに円を書いておくといいでしょう。(画像はうちにあった古いロクロを使ってます。)
2. 1周しました。最後はもう少し短めに切った方がよいです。これだと少し粘土があまりました。つなぎ目をきれいにならしたら、上の段にもう1周。
3. 下の段の内側にくっつけていきます。親指でひねりながら押し込む感じ。外にふくらまないように外側の指で支えましょう。右手は、また、ひもを持ってるだけです。
4. 1周したら今度は親指が外側です。下の段の土を上にのばして2段目とくっつけます。いっぺんにしようとせずに、3周くらい回って。

5. 外側がきれいになったら、内側です。外側にふくらまないように左手で支えながら、右手の指で内側をならしていきます。これも3周くらいかかって少しずつ。
この要領で3段目も積んでいきましょう。
6. 3段目が積めたら、両手で厚みを薄くしながら上にのばします。親指と、人差し指、中指でつかむのは2段目のあたり。3段目は4段目を積んでから延ばします。(いちばん下の段は厚いまま。)
両手でつまんで厚みを少し薄くしながら、両手の間を少し詰めます。すると、薄くのばされた分の粘土が上に延びる、というわけです。これも、いっぺんにやるとムラが出来て厚みも高さもそろいません。3周、4周するつもりで気長に少しづつ。厚みの目標は7ミリ。
この要領でどんどん上に積み上がりましょう。
7. ある程度の高さになったら、外側をきれいにします。ろくろを回しながら(ここでは反時計回り)、木ごてのまっすぐな面を当てて、すこ〜し削るくらいの感覚で。こてを垂直より少し傾けるのがコツです。
まっすぐ積み上げることが出来るまで、ちょっと練習が必要かも。両手で胴をつかんで、形を整えるのも手ですね。さて、頭を丸くしていきましょう。ゆっくり、あせらず…

8. いい高さまで積み上がりました。
頭の部分を丸〜るくしましょう。左手親指で支えながら、人差し指部分を内側へ入れる、と同時に右手人差し指で円周を縮めるため、少し寄せる。しかも、同時に左手は厚みを延ばしてます。回しながらこれをどんどん続けると…
9. 口が縮んできました。
10. 両手の指ではさみながら縮めていきます。ほぼ丸くなってきました。

11. 表面をならしながら、半球型に整えていきましょう。

12. 鼻をつくります。本体とのバランスを見て長さや高さを調整しましょう。画像の断面のように、本体とくっつけるときになじませる部分をつくっておきます。

13. 鼻と本体の接着部分に少し水をつけてゆびでこすり、ぬるぬるの「ドベ」になったらくっつけます。へらでつなぎ目をきれいにならしておきましょう。

14. 腕をつくります。一本づつ作ると太さや長さがそろいにくいので、ひもにしてから、真ん中で二つに分けます。つるん、とした腕は、結構難しいです…
だんだん「はにわ」らしくなってきました。いよいよ腕をつけて、目と口を開けます。
もうすぐ完成です。
15. 本体とのバランスをチェックしましょう。

16. 腕をくっつけると、粘土が分厚くなるので、その分、削っておきました。本体と、腕の根本部分に穴を開けてます。穴同士が合うようにくっつけます。

17. 鼻と同じように、つなぎ目をきれいにならしましょう。

18. さて、いよいよ顔です。目と口を開けます。この大きさと位置で表情が決まります。慎重に。
いかがでしょう。かわいくてとぼけてて、いい感じだと思いませんか。
あれ? 口がほんの少し左にずれてる…

19. 胴体に帯を巻きます。細いひもを三角形にして、胴体に巻きます。

20. あ、やばい。足りなかった…

21. つぎたして、なんとかごまかしましょう。きれいにならせばOKです。

22. 完成。ろくろから切り離します。針金を両手で左右に引っ張りながら、親指で下に押しつけながら、手前にひきます。力加減は6:3:1くらい。
ある程度かたくなるまで、動かさない方が無難です。
持っても形が変わらないくらいになったら、裏からのぞいて底部分など、厚みの調整(削り)をしましょう。なるべく同じ厚みになるように。

23. ペアで作りました。ちなみに髪の毛や耳がある方が男性だそうです。土偶風(?)のたぬきもつくってみました。招き猫みたい…(泣)
日陰でゆっくり1週間くらい乾燥させましょう。
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