« 前へ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 次へ »

硬くなった粘土の再生方法

top120921_4.jpg

買ったときはやわらかかった粘土も、いつのまにか硬くなってしまいます。。。
固くなっても、水分を補充してあげれば、もとにもどります。
さて、土練機なしの手作業で、どうやって戻しましょうか。。。

なるべく重労働にならない方法をお教えしましょう。

○作りにくいくらいの硬さの場合。
針金で1cmくらいの厚さにスライス。
一枚ずつはがして間にスポンジなどで水をつけて重ねなおしていく。
ビニール袋に密封して1時間放置。
練りなおす。

○手でちぎれないくらいの硬さの場合。
おなじくスライス。
一枚ずつはがしてスライスした面に剣先カンナなどで深さ5mmくらいの傷をたくさん入れる。
スポンジなどで水をつけて重ねなおしていく。
ビニール袋に密封して一日放置。
練りなおす。
まだ硬ければ、繰り返す。

○爪が刺さるギリギリ、くらいの硬さの場合。
(ケズリのくず土なども同様です)
針金で2cmくらいの厚さにスライス。
一枚ずつはがして乾燥させてしまう。
下の方法で水で戻す。

○真っ白に乾燥している場合。
      nendo_reuse_01.jpg
大きな塊を、かなづちなどで砕いて細かくする。
      nendo_reuse_02.jpg
丈夫な容器に砕いたものを入れる。
入れながらときどき、かなづちなどで砕いて詰め込んでいく。
水平にならす。
      nendo_reuse_03.jpg
水を入れる。一気にひたひたになるくらいまで。
1日放置。
入れ物から出して練りなおす。

この方法だと、ほぼちょうどいい硬さに戻ってくれますので、
やわらかくなりすぎて石膏鉢で水分を吸わせたり、
いい硬さになるまで乾燥させたり、という作業がいりません。
試してみてください。

一度乾燥させてしまった粘土を再生すると、
粘りがなくパサパサした感じになってしまいます。
十分に寝かせるか、もとの粘りのある粘土に混ぜて使いましょう。
なるべくなら、乾燥させないうちに再生するほうがいいですね。
また、雨水や沸騰してから冷ました水、汲み置きした水などを使うと
パサパサ感がましになる、といううわさもあります。
水道水の中の塩素イオンが意地悪をするのだとか。

藤原陶芸用品店では、土鍋用をはじめ各種信楽粘土を取り扱っています。
ただいまサイト掲載に向けて鋭意作業中。
おきがるにお問合せください。 

« 前へ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 次へ »