陶芸窯の選び方
  窯だけじゃちょっと不十分。やきものを焼くために、あと、何が必要?

 温度計  
 

必需品です。
電気窯(自動制御装置)にはついています。
灯油・ガスの窯にはセットになっているものもあります。
窯の大きさに合わせて熱電対(温度を測る棒)の寸法や本数を決めましょう。
  壁の厚みによって、壁厚65から115mmなら熱電対は300から350mm、
   180mmで400mm、230mmで450mmが必要です。本数は通常1本で十分ですが、
   大型の窯やガスの自然蒸発式は上下2カ所で測って温度差を管理することがあります。
温度計用の電源も確保して。

 
 棚板・支柱  
  窯に標準でついている棚板は3段から4段分。お皿など、背の低いものをたくさん詰めるにはもう少し必要になることがあります。予備も含めて余裕も持ってそろえておきたいですね。
同じく支柱。標準では30mmから60、90、120、150mmが3本ずつ、くらいです。寸法はL型のものだと、30mmきざみで300mmまであります。自分の作品にあわせてそろえましょう。短いものは15mmきざみでそろいます。以外によく使うのが45mmというサイズ。お皿の縁をちょっともちあげると、30mmだとつらいんです。あとは、サイコロ支柱。底敷きの棚板に使ったり、支柱と組み合わせて高さを調節したり。結構いい仕事をしてくれます。
不注意などで割れてしまった棚板は、いっそ小さくして支柱の補助に使いましょう。あと1cm、って、よくあるんですよね。
アルミナコーチングもお忘れなく。
 
 燃料置き場
 

灯油タンクは窯から2mくらい離しておけば室内でもかまいません。バーナーより高いところは避けましょう。給油のことも考えてレイアウトを。
プロパンガスのボンベは室外に場所を設けましょう。ボンベの設置や配管はガス屋さんがやってくれます。窯の機種によっては3本、6本、などたくさん並べることもあります。

 
 換気扇と吸気口  
  窯場の熱気を外に出すために換気扇を。部屋の一番高いところにつけましょう。できれば熱に負けないよう金属製のもので。
見落としがちなのが吸気口。換気扇で出したぶんは入れないと。ガスの自然蒸発式の場合はバーナーから離れた場所に。突風でバーナーの火が消えることがあります。
窯の火を止めてからも 炉内から熱は出続けます。窯が冷めるまで換気扇は廻しておかないと。
タイマーが付いていると便利。
 
 作品棚  
  窯の近くに棚があると何かと便利です。棚には温度計、棚板・支柱、窯詰め待ちの作品、窯出しした作品、時計、いろんなものが入ります。
重いものがたくさんあります。頑丈にできていると頼もしいですね。
 
 焼成管理グラフ  
 

焼成の様子を記録しておきましょう。窯詰めした作品、予定の焼成カーブ、実際の温度、燃料の量や送風量、ダンパーのしめ具合、など、内容は盛りだくさんです。綴じて保存すればちょっとした歴史になります。
見本はこちら。

 



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