石綿について

陶芸窯にはアスベスト(石綿・いしわた・せきめん・ロックウールともいいます)が使われている部分があります。
●石綿ではない素材も使われています。
炉材(炉壁やフタ、扉のパッキンなど)に使われている繊維質のものには、
1・フェルトや毛布のようにみえる綿状のモノ
   (電気窯の天井や上扉によく使われています)
2・圧縮してあってボード(厚板)状になっているモノ
   (小型の電気窯の内壁によく使われています)
3・繊維を編んだ縄状になっているモノ
  (前扉式陶芸窯の扉で本体との密着部分のシール材に使われています)
があります。
この中で1と2はアルミナシリカ系のセラミックファイバーでアスベストとは別物です。中皮腫の危険性はないといわれています。
「3・繊維を編んだ縄状になっているモノ」には、白石綿が使われています。なお、石綿には、青石綿、茶石綿、白石綿と種類があって、白石綿は、大きな問題となっている青石綿に比べ危険性は低いとされています。 ただし、一部公共機関などでは「白石綿」も除去の対象になっているようです。
●陶芸窯を使用する状況では、通常、繊維が舞うといった状態にはなりにくく、直接石綿部分に触れたり摩擦したりしなければ、製造・施工・解体などの状況に比べ飛散量、吸入機会とも著しく低いと考えられますが、使用年数が経過し劣化が進むとある程度の飛散も考えられます。

陶芸窯への白石綿の使用については法令による禁止はされておりませんが、お客様からのお問合せや不安のお声を頂戴し、より安全にお使いいただくため、次の措置を講じました。
○新たに販売する陶芸窯では代替品に切替えています。代替品はアルミナシリカ系のセラミックファイバー(商品名「イソウール」)を使用し、扉密着部分に接着貼付します。
○既にご使用いただいている陶芸窯についても同様の方法で有料にて交換修理を承ります。ご希望の場合は弊社までご連絡下さい。

また、温度計の熱伝対にも石綿が使用されています。保護管の白い磁器部分と接合されている金属製ソケットの内部に密閉されていることからご使用上の危険は全くないと思われますが、修理の際にはソケットごと交換し、この部分を分解しないでください。なお、現在製造されているものは代替品に切替えられています。

陶芸窯の扉部分の石綿の張替作業や、熱伝対のソケット部分の修理を行う場合には、石綿の粉塵が飛散しないようにすること、作業中は吸入しないようにマスク等を装着すること、廃棄物を適切に処理すること等が定められていますのでお客様では修理等はしないで下さい。また、古い窯においては、青石綿を全く使っていなかった、とはいいきれず、きちんと対策をしなければならない可能性もあります。
担当部署本店
担当者名藤原雅信
電話番号0748-82-3265
メールアドレスoffice@f-tougei.co.jp

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